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リンパマッサージの資格にはどんな種類があるの?

数多くの資格がある中で、選ぶべきポイントは…

リンパマッサージのイメージ

リンパマッサージの資格は、民間のスクールや団体による「認定資格」です。認定するスクールや団体、協会によって資格名がそれぞれ異なるため、数えきれないほど多くの資格が存在しますが、どの資格を取得してもセラピストとして活躍できるほか、資格による大きなちがいはありません。

ただ、マッサージの目的によって特化した分野に分かれているため、ひと口に「リンパマッサージの資格」と言っても、習得できる資格名称やカリキュラムが異なります。

まずは、代表的なリンパマッサージの資格の種類や大まかな特徴を知っておきましょう。

主なリンパマッサージの資格

リンパドレナージュ

リンパドレナージュを開発したヴォッター博士の理論に基づいた、オイルやパウダーを使わないマッサージです。両手で体のリンパが通る部位をやさしく撫でて、リンパの流れがスムーズにいくように、肌表面を弱い力で刺激していきます。もともとは医療分野での浮腫(むくみ)を改善するためのものでしたが、美肌効果や疲労の緩和、リラックス効果をもたらすとされ、美容や癒しの目的で広まりました。

医療用リンパドレナージュ

がんなどの病気治療でリンパ節を取り除いたり放射線治療をしたりすると、リンパの流れが停滞し「リンパ浮腫」を起こすことがあります。医療用リンパドレナージュは、その浮腫に対して行うマッサージです。一般的な癒しや美容用とは異なり、治療を目的としています。こちらは医師や看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師いずれかの資格を持っていないと取得することができない、医療従事者向けの資格です。

リンパケアセラピスト

アロマオイルを使ってリンパの流れを整える「オイルリンパトリートメント」のプロです。リンパケアセラピストになると、リンパの流れに沿った施術のほか、精油の効能や組み合わせなど、アロマオイルの知識も身につきます。そのため、アロマテラピストの資格取得を同時に目指せるコースを備えたスクールや通信講座もあるようです。

デトックスセラピスト

便秘やお腹の張りなど、お腹周りの不調や悩みに対して、腸や骨盤周りへオイルマッサージを行うセラピストです。お腹をもみほぐしたりツボを刺激したりして内臓の働きを活発にし、腸に蠕動運動を起こします。腸内に停滞した便の排出を促し便秘が改善されるため、美肌にも良いと女性に人気です。

老廃物を排出することで体内の機能が高まり、体や腸が本来持つ自然治癒力を高めると言われています。

新リンパ療法士

リンパマッサージと骨格矯正を組み合わせた技術が新リンパ療法。服を着たまま施術できるのが特徴で、リンパをハンドで刺激してデトックスを促します。力に自信のない方でも施術を行えるため、女性や60~70代の方が取得を目指すのもおすすめ。

リンパリファインセラピスト

全身のリンパケアとツボ療法を同時に行うことで、体内にある不要物の排出が促されたり、骨格矯正効果を目指す施術ができるようになります。通常のリンパマッサージに筋肉のもみほぐしを習得できるのも特徴的。オイルによるマッサージのほか、ストレッチ、ツボ押しとオールマイティなマッサージスキルが身につきます。

むくみ改善などの健康増進のほか、小顔やセルライトの予防など、美容効果を求める現場でも重宝されるでしょう。

オリエンタルリンパドレナージュ講座修了認定資格

オリエンタルリンパドレナージュとは、ツボとリンパでアプローチする、中医学と西洋医学をかけあわせたマッサージ技術。資格を取得するには、講座で出題される添削課題にすべて合格する必要があります。合格するとインターナショナル美容鍼灸協会から認定証が発行されます。

日本能力開発推進協会(JADP)認定 リンパケアセラピスト資格

講座の全カリキュラムを修了することで受験資格を得られます。身体の仕組みや精油の効能、リンパマッサージの技術などをもっている証としてリンパケアリスト資格の称号を付与。美容関係や医療、福祉関係の仕事に就いている方におすすめの資格です。

国際セラピスト支援振興協会(ITSA)認定リンパリファインセラピスト資格

国際セラピスト支援振興協会(ITSA)が認定しており、講座受講後に確認問題を1回提出すると資格取得者として認められます。リンパファインセラピーは東洋医学のツボ療法や理論を取り入れたリンパトリートメントであり、幅広い分野で活用できるのが魅力です。

アロマ・リンパセラピスト協会(ALTA)認定 リンパマッサージ関連資格

リンパマッサージ関連の資格が複数あり、「リンパセラピスト」や「腸リンパセラピスト」「フェイシャルリンパセラピスト」などがあります。資格を取得するためには、同協会の会員であること・講座を修了すること・資格試験に合格すること・カルテ10枚を提出することなどの条件を満たす必要があります。

IBCA認定 漢方経絡リンパセラピスト資格

協会認定校で「漢方経絡リンパセラピストコース」を修了し、資格申請を行うことで取得可能。同資格取得者は「東洋と西洋が融合した体内深部にアプローチしていく技術を有するセラピスト」として認められます。現役セラピストのスキルアップや独立開業に役立つ資格といえるでしょう。

リンパボディリラクゼーション技術資格

健康と癒しをテーマとして独自のデトックス理論に基づく施術を行っており、性別や年齢に関係なく施術を行えるのが魅力的。 カリキュラムはリンパフェイシャル・リンパボディリラクゼーション・リンパダイエット・ボディメイクアーティストの4つに分かれており、1つのカリキュラムが終了するごとに認定試験を受ける流れとなっています。

マニュアル・リンパドレナージ(MLD)

マニュアル・リンパドレナージは手技療法で、オイルや力は使わずに素手のみで優しく施術を行います。マニュアル・リンパドレナージ資格には2種類あり、基礎課程修了を認定する「Level 1」と応用課程修了を認定する「Level 2」があります。なお、Level 1では理論試験・Level 2では実技試験に合格する必要があります。

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資格名ではなく学べる内容をチェック

資格名称によって細かな特徴はありますが、基本的には身体のリンパの仕組みを理解して、悩みや身体の不調に合わせたリンパケアを行える点では同じです。

自分が資格取得後にエステサロンなどの美容関係で働くのか、医療や福祉の現場か、家族のケアや趣味として楽しむのか、目的によって取得したほうが良い資格が異なります。どの資格名でなく、何を学べるかで選ぶと良いでしょう。

初心者にはサポートが手厚い講座が◎

初めて資格取得に挑戦しようと考えている場合は、しっかりとサポートしてくれるスクールや通信講座を選ぶのがおすすめです。

スクールや通信講座ではマッサージを行うための基礎知識や技術を学びますが、学習中に疑問や不明点がでることも。質問しやすい環境が整えられているスクールや通信講座なら、納得してスキルを身に着けられるでしょう。また、動画サポートなどで復習ができるスクールでは、より技術を定着化しやすくなります。

なお、スクールでは実際に施術を行いながら学ぶことができますが、通信講座では自宅等での座学が中心。そのため通信講座の場合はスクーリングを併用できる講座を選び、実践スキルを習得すると良いでしょう。

実務経験がない方はスクールがおすすめ

まだサロンなどで働いたことがなく実務経験がない場合は、スクールで資格取得を目指しましょう。リンパマッサージの理論や施術方法は講習だけでも学べますが、実際に人の肌に触れて施術を行ってこそ理解を深められる内容もあります。
とくに資格取得後にサロン就職や開業を考えている場合は、施術スキルがどれだけあるかが集客の鍵となります。直接実技指導を受けられるスクールでしっかりと技術を身に着けましょう。

なお、通信講座でも施術スキルを学ぶことができます。実務経験のない方が通信講座で学ぶ場合は、動画や細かな添削で実技指導を行ってくれる講座がおすすめです。施術時の手の動きなどを確認しやすいため、実際の施術に活かしやすいでしょう。

開業までを見越したカリキュラムがあるか

リンパマッサージを学ぶ上で「一生使える資格を」と考えるなら、将来開業することを想定して、サロンを持つまでのノウハウを教えてくれるかで選ぶのはいかがでしょうか。

資格を取ってサロンに勤めるまでで目標達成か、いずれは自分のサロンを持ちたいのか、具体的にはまだ決まっていなくても、資格取得と同時に経営も視野に入れておきましょう。

たとえ開業とはいかないまでも、勤め先のサロンで、管理業務やマネジメントを任せられる立場にステップアップしやすくなります。キャリアステージが広がる可能性を考えても、経営知識を学んでおくのは、周りとの差をつける上でも有益です。

おすすめのリンパマッサージ資格3選
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サポート充実×体験入学が受けられる「リンパマッサージ」資格3

都内にある30校以上のスクールを調査して“一生使える”資格を厳選しました。選定の基準は以下の2点になります。

  1. 開業サポートがある・・・施術スキルだけでなく開業ノウハウまで学べることで取得後の働き方の幅が広がります
  2. 体験入学できる・・・事前に講義内容との相性を試すことで、入学してからイメージと違かったと後悔がありません

どのスクールがいいか迷ったら、まずは体験入学してみることをおすすめします。